


第1回ばっかいんぐカンファレンスのフィールドワークは小矢部市の縫製工場、株式会社ミヤモリを訪問。スポーツウエアや学校体操服を中心に、年間60万着の縫製を手がける同社では、その生産工程で、年間20トンもの布地の“裁断くず”が発生し、以前は埋め立てや焼却によって処分されていました。これをなんとかしたい!という思いから開発したのが「服の鉛筆」®です。
布を炭化させた繊維炭を芯に使ったこのユニークな鉛筆は、23年度の日本文具大賞サステナブル部門優秀賞を受賞。
この他にも、環境課題解決に貢献する循環型ビジネスモデルの構築を目指し、独自のアップサイクル活動に精力的に取り組まれています。
第1回カンファレンス創造会議では、まず富山大学芸術文化学部の有田准教授から、ものづくりにおける素材の再利活用とデザインの役割について、事例を交えながら紹介いただきました。
続いて、参加者各自が得た気づきやお互いの知見を共有。“捨てない”を促進するためのリペアの仕組みづくりや、余剰品の抑制する生産体制について、さらに企業のミッション・ビジョンを社内に浸透させる大切さなどについて多くの意見が交わされました。
「高岡の水」(www.city.takaoka.toyama.jp)