第2回創造会議のまとめ
1.意識改革の促進
再生品に対する生活者の意識(品質や価格に関する許容度など)を変える必要性。その一助となるようなストーリー性のある製品デザインや、プロモーションの重要性が注目された。
2.異業種連携の可能性
異業種間の連携により、廃棄物を新たな材料として活用するアイデアにも広がりが生まれる。また第1回カンファレンスでも意見が多かった同業者間での連携・協業も必須。
3.アップサイクルの価値創造
アップサイクル品の価値を高めるために、製品自体の価値、ストーリーへの共感、デジタル活用の三位一体のアプローチが必要。
4.技術の向上とコスト削減
異なる樹脂の混合物は現状リサイクルが困難。またリサイクル品はコストがかさむ一方で生活者は安価を求めるため、コスト削減と価値の再定義が求められる。
5.業界基準の確立
従来の“リッチェル・クオリティ”ではなく、業界全体での基準作りが必要。
6.今後へのアイデア等
- リペアカフェの導入:オランダの先行事例も参考に「リペアカフェ」を設置し、修理と再利用を促進。
- 教育プログラムの実施:次世代を担う子どもたちへの教育を通じて、リサイクルとアップサイクルの重要性を伝える。
- 新しいブランドの創出:リッチェルの既存ブランドとは切り離した新しいブランドをつくり、新たな品質基準で素材の特性を活かした製品開発を行う。
- 色による仕分け:色分けによって、異素材製品のアップサイクルや再利用の道を広げられないか。
- 新たな技術開発:混合プラスチック製品のリサイクル技術をはじめ、さらなる研究開発や企業を横断する取組みが必要。