BACCAIng(ばっかいんぐ)は富山県と公益財団法人富山県新世紀産業機構がサーキュラーエコノミー(循環経済)の構築の一環として取り組むアップサイクル創出プロジェクトです。

長く使える“良い商品”でサステナブルに

企業視察

株式会社トヨックス

ホースの高機能化と材料の複合化が今後の循環型ものづくりの課題に

第3回のフィールドワークは耐圧ホースと継手を製造する黒部市の株式会社トヨックスを訪問。同社が手がけるホースは、幅広い分野の産業用ホースから園芸散水ホースまで多岐にわたり、その国内シェアは70%にも及ぶそうです。またホースの主原材料となる樹脂のリサイクルにも早くから取り組まれ、自社リサイクル工場を完備。製造ロスを再生原料として活用しています。
一口にホースと言っても、改正食品衛生法に適合する食品工場向けのPVCホースや難燃断熱性の高いシリコーンホースなど、用途に合わせて素材もサイズも実にさまざま。ユーザーの多様なニーズに応えて高機能な耐圧ホースが増えており、材料の複合化によって分別やリユースのハードルが上がっている現状などが共有されました。

株式会社トヨックス
株式会社トヨックス
株式会社トヨックス
株式会社トヨックス

企業情報

企業名
株式会社トヨックス
ウェブサイト
https://www.toyox.co.jp/
所在地
〒938-8585 富山県黒部市前沢4371[MAP]

創造会議

株式会社トヨックス

創造会議にはトヨックスの皆さん、ばっかいんぐメンバー、そして前回までの視察協力企業の皆さんにも参加いただき、フィールドワークでの各自の気づきを共有。廃材の利活用を促進するには企業間連携がキーであることや、ブランディングの必要性など、これまでの会議でも度々話題にのぼっている課題が改めて注目された他、従来の原料リサイクルからアップサイクルへとシフトさせるため、ホースの別領域での転用についても多くのアイデアが出されました。

主なディスカッション

株式会社トヨックスフィールドワークから

  • 製品の高機能化がリサイクルのハードルを上げている
  • 再利用ありきで新素材を開発できないか
  • 『ゴミ』のことはまだまだ世の中に知られていない!
  • 完成品だけでなく部品も分解しやすいものが求められる時代
  • 各社のB級品を集めた別ブランドを作ろう
  • ホースをそのまま転用して楽器や玩具に!?
  • ホースの断熱機能を活かして保温保冷容器に?
株式会社トヨックス
株式会社トヨックス
株式会社トヨックス

第3回創造会議のまとめ

1.仕組みを考える

  • 分離分解を前提とした商品設計やモノマテリアル(単一素材)の推進などが求められる。
  • ホースもプラスチック家庭用品も製造工程はほぼ同じ、リサイクル/アップサイクル手法の共有やオープンソース化も要検討。

2.消費者にどう伝えるか

  • ホースのアップサイクルを体験できる場づくり。回収ボックスの設置など。
  • 『BACCAIngマルシェ』のような別ブランドでアピールする。
  • 富山全体で廃材を集めてブランディング。廃材展示会も意義がある。
  • 『検品落ちの多さ=品質基準の高さ』としてアピールできないか。
  • 廃棄しているもののほとんどが、実は循環できていることをもっとアピールする。

3.製品アップサイクルの探究

  • 原料に戻すリサイクルから、製品や廃棄材をアップサイクルする考え方へ。富山らしい共通テーマをもった“意味のあるプロダクト”をつくる。

4.開発/製造に関わる検討

  • アイテム数、サイズ展開、色展開などの見直し(重複チェック)によって製造ロスや原料ロスを低減できないか。
  • ホースの断面形状の見直しや、鋼線に代わる硬質プラスチックの開発など、単一素材でも強度や機能を上げられないか。

5.ホースの転用アイデア等

  • ホースの端材やB級品で楽器をつくる。社内マインドを変えていくきっかけに。
  • ホースを短く切っただけで玩具として商品化。子どもが自分で遊び方を生み出す仕掛けづくり。
  • ホースをエコバッグのハンドルに。
  • 端材廃材をエア充填やビーズ化などで加工し、クッションや枕に。